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相続税の申告漏れ財産では現金・預貯金が突出
平成12年相続税申告課税価額トップはポーラ化粧品前会長鈴木常司氏

 国税庁は、「平成13事務年度における相続税の調査事績」(下記リンク参照)及び「平成12年分相続税の申告事績」(下記リンク参照)を公表した。

 「平成13事務年度における相続税の調査事績」では、調査件数・申告漏れ件数・申告漏れ課税価格・申告漏れ税額いずれも前事務年度比(80.5%〜86.8%)で減少している。これは、KSKシステムの導入に伴う研修等により、例年に比べて、調査に着手できなかったためと説明されている。  

 調査事績で目を引くのは、申告漏れ相続財産額の種類別内訳(構成比)である。平成13事務年度は、現金・預貯金がトップで37.5%となっている。不動産・有価証券といった実物資産の価額の下落に基因するものだが、バブル期の平成3年度では、土地が39%、有価証券が28%で現金・預貯金は、15%に過ぎなかった。  

 相続財産の種類別では、平成12年分で、現金・預貯金は、14.8%であることから、現金・預貯金は申告漏れが生じやすい財産として、当局も重点的に対応していることが窺える事績内容となっている。  

 申告漏れの態様としても、郵便貯金や割引金融債の通帳(債券)を隠匿したり、相続開始直前に被相続人名義の預金から引き出して申告漏れにするなど、古典的で幼稚な申告漏れが後を絶たないようだ。  

 また、最近の特徴としては、海外資産に係る申告漏れが目立っている。外資系銀行のプライベートバンクや国外銀行に預金しながら申告を怠ったり、海外で購入した不動産・有価証券・ゴルフ会員権・生命保険等の申告漏れが指摘される事例が報告されている。

 平成12年中に死亡して相続財産の課税価額が公示されたもののトップは、ポ―ラ化粧品前会長の鈴木常司氏で課税価額は,486億円あまりとなっている。このほか、大塚グル−プ総帥の大塚正士氏が229億円あまり(第2位)、美白の鈴木荘能子氏が88億円あまり(第5位)となっている。

平成13事務年度における相続税の調査事績
http://www.nta.go.jp/category/press/press/1343/01.htm
平成12年分相続税の申告事績
http://www.nta.go.jp/category/press/press/1342/01.htm

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(分類:その他 2002.10.16 ビジネスメールUP! 349号より )

 

 
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