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個人情報漏洩による損害賠償額はいくら?

 最近では、連日のように報道される個人情報の漏洩。「Yahoo!BB」の660万件ともいわれる登録情報が盗まれた事件は記憶に新しいところ。同事件では、ソフトバンクBBが個人情報流出者を対象に500円相当の金券を配付したことも話題を呼んでおり、個人情報漏洩におけるリスクとコストがクローズアップされた格好だ。

 来年4月からは、個人情報保護法が施行されるが、同法では、罰則が規定されており、悪質なケースでは、6月以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられることになる。ただ、罰則が科せられるといっても、これで個人情報漏洩の被害を受けた人が救済されるはずはない。通常のケースでは、当事者間での解決を図る他、損害賠償を求める裁判を起こすことになるわけだ。

 NPO日本ネットワークセキュリティ協会が調査したところでは、2003年中に発生した個人情報漏洩事件は57件。被害者合計額は155万4,592人(1件当たり3万482人)。また、同協会が独自に算定したところによれば、57件のすべての被害者から訴えられた場合の損害賠償総額はなんと280億6,936万円。1件当たりの平均損害賠償額は5億5,038万円にのぼっている。

 今回の調査における情報漏洩元のほとんどが企業だが、これには大企業のみならず、中小企業も含まれている。5億円という額は中小企業にとっては、並大抵の額ではないはず。個人情報の取扱いに関しては、細心の注意が必要ということが改めて認識されよう。

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(分類:その他 2004.9.17 ビジネスメールUP! 617号より )

 

 
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