産業再生法による認定と登録免許税の軽減

 大手ス−パ−「ダイエ−」グル−プの「新3カ年計画」が5月23日に開催された株主総会で承認されました。「新3カ年計画」では、1,120億円余りの資本金を一旦5億円まで無償減資を行い、その後の債務の株式化により、資本金は1,150億円増資し、1,155億円になるといわれています。

  株式会社の増資には、増加資本金額の0.7%の登録免許税が課されることになりますが、 この場合登録免許税は1,150億円×0.7%=8億500万円と試算されます。

  今のダイエ−にはかなりの負担と心配していたところ、産業再生法(産業活力再生特別措置法)に、登録免許税の減免規定が整備されていました。ダイエ−は、「産業再生法」に基づく事業再構築計画の認定申請を行い、4月26日経済産業省より認定を受けています。  税制優遇措置の活用により登録免許税は、増加資本金額の0.15%となります。1,150億円×0.15%=1億7,250万円、ダイエ−は、「産業再生法」の認定により、直接の増資分だけで、6億3,250万の登録免許税を節約することになります。

2002.6.3 ビジネスメールUP! 297号より )

 

 
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