企業結合会計にはフレッシュ・スタート法もある!?

 現在、企業会計審議会の第一部会では、企業結合の会計処理について検討している。この会計処理には、パーチェス法とプーリング法があり、プーリング法の存否が最大の論点となっている(関連記事参照)。国際的な流れからすれば、現在、パーチェス法に一元化し、日本が存続を希望するプーリング法については廃止する方向である。

  ここで、欧米諸国が主張するのは、パーチェス法の適用が適さない企業結合には、フレッシュ・スタート法を採用すればよいという考えだ。フレッシュ・スタート法があれば、プーリング法を廃止してもかまわないだろうということである。このフレッシュ・スタート法とは、すべての結合当事会社について、資産・負債を結合時に公正価値への評価替えを行う方法であり、新設合併のケースに該当するもの。簡単にいえば、非継続会社同士の結合である。ただし、フレッシュ・スタート法はまだ理論上のものであり、どこの国でも採用されていないのが現状だ。

2002.8.23 ビジネスメールUP! 329号より )

 

 
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