企業が反対するストック・オプションの費用計上


 現在、企業会計基準委員会では、ストック・オプション会計基準についての検討を行っているが、最大の論点はストック・オプション付与に伴う費用認識だ。この費用認識については、企業側から強い反対を受けている。

 もともとストック・オプションは、付与された経営者等が自己の報酬額を増加させるために株価を引き上げる経営を行うといったことや現金による報酬の支払いとは違ってキャッシュ・アウトフローの負担が生じないといった点がメリットとして挙げられる。特に企業側としては、キャッシュ・アウトフローがない段階で費用計上することはおかしいという考え方を持っているわけだ。

 全体的な議論としては、ストック・オプションを費用計上する方向だが、結論に至るまでには紆余曲折が予想される。

2002.8.30 ビジネスメールUP! 332号より )

 

 
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