第13回

日本版401Kの特性「ポータビリティー」@

 昨今の経済社会構造の変化、個人の意識の多様化等大きな構造転換を迫られる中、雇用に対する企業の価値感、就労に対する従業員の意識もまた著しい変容を遂げつつある。組織主導から個人主導による雇用の流動化といううねりだ。  

  終身雇用を前提とした長期勤続者優遇の仕組みが一般的に限界に達してきており、企業サイドも高コスト体質を是正しなければ競争力を保持出来ないというギリギリの状況にある。一方従業員サイドにおいても、個人としての価値感重視といった視点から、生涯一社専属であることが果たして本懐であるか否か改めて自らに問いかけ、自己変革に踏み出している。つまり職業感が就社から就職へと変化してきているのである。  

  そうした流れを踏まえ、新たなる退職金制度を展望する時、転職者に絶対不利となる旧来型の長期勤続優遇の企業年金のみでは、職種、業種にもよるが対応がむずかしく限界がある。日本版401Kは転職による不利益を受けることなく、転職先へ持運ぶことが可能であり、運用も加入期間も通算される。  このことを、「ポータビリティー」と呼ぶ。

2002.5.22 ビジネスメールUP! 292号より )

 

 
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