第37回

日本版401Kの導入傾向

 日本版401K導入企業は、8月末現在で155社。会社規模では、社員300人未満の中堅企業が約60%を占める。母数が小さいとしてもこの傾向は今後も続くであろう。

 加入者数でみると約11万人となっているが、前回まで導入企業の具体例で紹介した巨大企業、トヨタ自動車、日立製作所などの社員数が寄与している。全体的な特徴は3つ。

 まずは、「大手企業の先行導入」が一つ。グループ各社が導入を図ることで、出向、転籍など人事交流を行うに際し、ポータビリティー機能を持ち、キャリア形成が行えることがメリットだ。又、分社化、事業持株会社へ移行後の対応についても適合する。

 二番目は、ソフトウェア開発、システム設計などの情報サービス産業が目につく。年令構成が若く、キャリア志向の強い人材が集まる会社だ。まさに人材の流動性に対応する日本版401Kの積極活用である。日本オラクル、ファソテック、電通国際情報サービス、アクセス、ユー・ドムなどだ。

 三番目には、ハイネケンジャパン、日本メドラット、シークィスト・バロアジャパンなど、外資系日本法人が目につく。 日本経済新聞社によれば、2002年度までに導入企業は700社近くに拡大するとの見通しを、金融機関への聞き取り調査によって立てている。

 「小さく生んで大きく育てる」という理念のもとにスタートを切った日本版401K。多様な年金の選択肢として、今後着実な広がりを見せることだろう。

2002.10.9 ビジネスメールUP! 347号より )

 

 
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