第50回

キャッシュバランスプランC

 キャッシュバランスプランは、年金資産の運用において日本版401Kのように加入者が運用指図を行い、その運用結果に責任を負うといった自己責任型年金ではない。
 社員の立場からすると、企業が年金資産を一括管理、運用を行う為、運用リスクは企業が負う点は従来型年金と同様なのだ。
しかしながら、従来型とは違い社員個別管理資産として仮の口座が設定され透明性が確保されているといった、まさに日本版401Kと確定給付年金各々の長所が混合されている給付設計といわれるゆえんだ。
 それでいながら企業サイドとしても、日本版401Kの様に退職給付債務がゼロとはならないが、多額の積立不足が経営の足かせとなることは避けられるというわけである。
 何といっても、最近の過去勤務債務の大部分は、予定利率と実際の運用利回りの差から生ずる利差損なのだ。
このキャッシュバランスプランであれば、ともかくその利差損の影響を少なくすることが出来、企業の追加負担を抑制することが可能である。
 社員の側も給付額が相対的に低下する可能性があるという点では、リスクがあるのだが、運用に併るリスクがない。ある意味では労使双方にとって明瞭でわかり易いプランと言えよう。

2003.1.15 ビジネスメールUP! 380号より )

 

 
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