第52回

キャッシュバランスプランE

 キャッシュバランスプラン導入にあたってのメリットを検討してみたいと思う。

 第1は前述のとおり、年金財政における運用リスクを従来型確定給付に比べて相当に軽減出来る点だ。当然運用状況の悪化により利差損が発生し追加拠出を余儀なくされる可能性がないわけではないが、年金額は固定ではなく変動となっており給付額は連動して低下する為、かなりの抑制効果が期待できる。特に指標に定率設定なしで国債利回り1本を選定すると理論上、過去勤務債務は発生しない。

  ただし現在の市況からは当分の間は考えにくいことだが、経済が好転し運用利回りが高くなったとしても、国債指標に連動して給付額も増加するため、企業にとっての利差益は小幅なものとなる。現状の様なきびしい運用環境におけるメリットのある反面、何といっても国債中心の運用となれば、期待収益率は低下することから掛金の上昇を伴うこととなる。それを避けるのであれば、適正な給付水準への給付減額あるいは運用資産の構成を改めて組立てる等掛金上昇を抑える措置が必要となってくる。
 国債利回り連動+定率設定を指標に選ぶ場合などは特にそうした対応が必要だ。

2003.2.21 ビジネスメールUP! 396号より )

 

 
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