第53回

キャッシュバランスプランF

 前回は企業サイドの導入メリットにふれたわけだが、年金受給額を国債等の指標によって変動させることが出来るのはキャッシュバランスプランのみ。変動によって減額となった部分については、当然給付減額の手続は不要だ。加えて企業にとってのメリットを数点挙げてみたい。

拠出限度数がないことはその1つだ。日本版401Kでは掛金の額に限度額が設定されているが、その制約のないことの意味は大きい。例えば既存の退職給付制度から制度移行する時、日本版401Kには拠出限度数に対応した移換限度額がある為、年金制度再構築にあたり一定の制約が起きる。その制約要因のないことは、キャッシュバランスプランのメリットであるし、フレキシブルな年金再編の選択肢となろう。

同様に日本版401Kとの比較においては、運営管理コストがかからないことが挙げられる。日本版401Kにおいては、加入者毎の個人口座管理、あるいは投資教育コストが必須となることは周知のとおり。キャッシュバランスプランでは、従来年金と同様企業が一括で運用する為コストは相対的に低い。

3点目のメリットとしては、移行に関してだ。日本版401Kに移行する場合と比べてみると、同じ確定給付型のため基本的なフレームを変えずに、又過去勤務債務がある場合においても給付減額あるいは債務負担処理をおこなうことなく移行が可能であることだ。

2003.2.26 ビジネスメールUP! 398号より )

 

 
過去のニュース、コラムを検索できます
 Copyright(C) LOTUS21.Co.,Ltd. 2000-2017. All rights reserved.
 全ての記事、画像、コンテンツに係る著作権は株式会社ロータス21に帰属します。無断転載、無断引用を禁じます。
 このホームページに関するご意見、お問合せはinfo@lotus21.co.jp まで