取崩基準損害率

　異常危険準備金制度では、毎期の損害率（正味支払保険金／正味収入保険料）が一定の基準を超えた場合に、取り崩して収益計上する。この「一定の基準」が取崩基準損害率である。近年、十分な準備金残高の確保が困難となった要因の一つに、積立を上回る取崩しの恒常化があるが、その背景には、取崩基準損害率（現行50%）が昭和28年の法制化以来見直されておらず、損害保険業界全体の火災保険収支等の実態に即していないということがある。そこで、同率を55%に引き上げることとされた。


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（週刊「T＆A master」1058号(2024.1.13「今週の専門用語」より転載）

（分類：その他　2025.6.11　ビジネスメールUP! 3520号より )